「やりたいこと」から仕事を考える。美食編
先日、ずっと行ってみたかった「ShinoiS」に行く機会をいただきました。
なかなか予約を取ることのできないお店で、自分一人では、まだ辿り着けなかった場所です。
普段仕事でお世話になっている先輩の経営者の方にお誘いいただき、今回この体験をすることができました。
料理について詳しい人間ではありません。
それでも、一皿出てくるたびに、
「こんな組み合わせがあるんだ」
「中華料理って、こんな表現もできるんだ」
と驚かされました。
これまで自分の中にあった「中華料理」というカテゴリーが、食事が進むにつれて少しずつ壊されていくような感覚がありました。
特に面白かったのは、料理そのものだけではありません。
器、香り、食感、温度、料理が出てくる順番、ワイン、空間、サービス。
なんでも、「美味しい」と「美味い」は同じようで違うのだとか。
そして、「美味しい・美味しい・美味い」というリズムでメニューが決められているそうです。
奥が深いなと感じました。
それぞれが独立しているのではなく、すべてが組み合わさって一つの「体験」になっています。
普段、芸術や芸能に関わる人間として、これはとても刺激的でした。
味はもちろんですが、特に印象に残ったのは、食感や香り、温度の組み合わせです。
一口食べた瞬間にすべてが分かる料理というより、噛んだり、香りが抜けたり、余韻が残ったりする中で、少しずつ印象が変わっていきます。
「料理を食べる」というより、「料理を体験する」という感覚に近かった気がします。
こういう場所に来ると、少しだけ緊張します。
「自分がここにいていいのかな」と思う感覚も、まだあります。
ただ最近は、それも悪いことではないと思うようになりました。
自分の知らない世界に触れたときに感じる居心地の悪さは、まだ自分の「当たり前」の外側にいる証拠でもあるからです。
知らなかった味を知る。
知らなかったサービスを知る。
知らなかった空間を知る。
そして、それまで自分にはなかった基準が一つ増えていきます。
美食に限らず、こういう経験を重ねることで、人の感覚は少しずつ豊かになっていくのだと思います。
僕は、こういう「初めて見る世界」が好きです。
行ったことのない場所へ行くこと。
知らない文化に触れること。
面白い人と出会うこと。
自分が今まで知らなかった価値観を知ること。
たぶん僕が仕事をしたり、事業をやったりしている理由の一つも、こういう体験をもっと増やしていきたいからなのだと思います。
もちろん、現実にはそのためにお金も必要です。
だからこそ、稼ぐことも、事業を育てることも大切です。
でも自分の中では、
「お金を稼げたから、やりたいことを考える」
のではなく、
「やりたいことがあるから、そのためにお金や仕事について考える」
という順番でいたいと思っています。
今回のShinoiSも、僕にとってはそんな「やりたいこと」の一つでした。
まだまだ知らない料理も、知らない場所も、知らない世界もたくさんあります。
これからも、自分の世界を広げてくれる体験には、できるだけ飛び込んでいきたいと思います。
そしていつか、今の自分には少し背伸びに感じるような場所が、自然な日常になっていたら面白いです。
そんなことを考えた夜でした。
最後に、写真で料理をご紹介しますね








