何故映像作家がビジネスの事業を行うのか

どうも!過去の恋愛経験を基に曲を作ったら微妙な顔をされたりょうけんです。
(いつもと変わらない日常)
さて、今日の内容は自戒も込めてクリエイターという職種で働く人に届けたい内容になっております。

お金はただのインフラ

昔の自分がまさにそうなのですが、日本のクリエイターやアーティストの中にはお金稼ぎを目的としないことを美徳とする風潮があります。

もしかしたら一度は聞いたことがあるかもしれませんが、「お金稼ぎをするのってダサいよね」とか「あいつはお金ばっかりで、本物じゃない」みたいなことを平気で口にするクリエイターが一定数いらっしゃいます。

僕はそういう人たちを見ると、少しもったいないなと思います。

クリエイティブの活動はお金のためではないということに関しては同意なのですが、お金やビジネスについて考えないということはナンセンスだと考えています。

能の舞台は、橋係りと呼ばれる斜めに伸びた花道があります。お客さんからすると演者が奥の方から登場してくるという奥行きのある動きを見ることが出来ます。

この能の舞台には一つ課題があります。舞台に奥行きがあるおかげで客席の数が減っているんです。

そのため、予算を確保しようと思った際にチケットの単価を上げるしかないという状態です。

そこでより大衆的な人向けにつくられたのが一般的な舞台ホールです。一般的な舞台は奥行きがない分客席数が増えたことで、一人当たりのチケット代は安価になりました。しかし、その分演出の幅が狭くなってしまっているというのが事実あります。

ここで言いたいことは、決してどちらが良い、悪いの話ではなくて、作品を作る上でビジネスモデルが大きく構造を左右しているという事実です。

自分が実現したい世界観や演出をすべて表現するなら、ビジネスモデルから自分で考えないと本当の意味で自由な表現はできません。

奥行きがある、奥行きがないという前提条件が自分で決められていない時点で、制限の中で演出方法を考える必要が出てくるからです。

誰よりも”表現”にこだわりたい

僕がビジネスを行う理由は、全て作品制作のためです。

作品を作る上でビジネスモデルが重要になるのであれば、ビジネスモデルを考えることから作品作りになってきます。

つまり、自分にビジネスの知識が不十分だとより大きなエンタメコンテンツを世に届けようとした際に自分で舵取りが出来ないという問題が発生してきます。

この事実を僕はすんなりと受け入れることが出来ません。自分の世界観を150%カタチにして世の中に届けていきたいという想いがあるので、ビジネスについて本気で向き合って事業をしています。

冒頭で話した、お金を稼ぐことに興味がないと言い放っていたかつての自分や実力・実績がないクリエイターさんに伝えたいことは、僕がやっている事業はお金稼ぎではなく作品作りの一環だということ。

誰よりも自分の表現にこだわりたいからこそ、僕は今ビジネスの世界に足を踏み入れています。

自分が出来ないことに蓋をして諦めることは誰にだってできます。その方が楽です。

制限の中で戦わないといけない事の方が人生にとっては多いです。

しかし、僕はそれでも理想を追い求めることを諦められないんです(笑)

この記事を読んでくれた皆さんも枠にはまらずに、まずは自由に理想を追い求めて欲しいなと思います。